頭痛
最近、立て続けに20年来の頭痛の方が来られました。
時々起こる偏頭痛などは、ちょくちょく色々な方が来られるのですが
何十年も頭痛が治まらない方は久しぶりでした。
一人の方は、40代の男性で、20代の頃から頭痛がありその都度
バファリンを服用されていました。当初は時々頭痛がする程度で、
痛くなったら一錠服用するといった感じだったそうです。
それがどんどん効かなくなり二錠になり、ついに毎日頭痛がする
ようになり毎日二錠服用するようになったそうです。
そんな事を何十年も重ね整体を受けに来られた頃には、朝に二錠、
昼からも二錠服用されていました。それでも頭痛が治らないという事で
いよいよご自身でも、コレはどんどん酷くなっているな。と実感され来院されました。
酷くなっていってるのは当然の事で、痛み止めというのは根本的に
治っているのではなく痛みをごまかしているだけなので、どんどん状態は
悪くなっていきます。
「痛み」というのも身体に必要があって起こっている訳で、
身体に異常がありますよ。と身体が出しているサインを痛み止めによって
痛みだけを止めているから何の解決にもなっていないのです。
例えば、飛行機が飛んでいる時にコックピットでどこか故障がありますよ。と
警告音が鳴っているのをうるさいからと言って、消してしまうようなものです。
そうすると警告音はとまりますが、飛行機は故障したまま飛んでいるので、
後は墜落していくといったぐあいです。
知らない方も多いようですが、頭痛は目の疲労などでも起こるのですが、
食べ過ぎで起こる事も多いのです。食べ過ぎると食べる量が多い場合には
左側の後頭骨、チョコレートや油物など栄養の質が多いと右側の後頭骨が
下がり後頭骨の下縁がブヨブヨしてきてスッキリしなくなって
そちら側に痛みが出るのです。
今回の件でも、後頭骨をみると20年来バファリンを大量に服用していただけに
左右とも指も入らないくらい酷い状態で窪みも無くなっているような状態でした。
そこまで酷いとさすがに一度だけでは、すぐに改善されませんでしたが、
2回目からは頭痛もおさまってきて、6、7回目の頃にはバファリンを飲まなくても
頭痛がしないようになりました。聞くと甘い物が好きでチョコレートも毎日たくさん
食べていたようなので、ソレも控えるように指導いたしました。
この様に、簡単になんにでもすぐ「痛み止め」に頼っている方は痛み止めが
効かなくなる状態になるとかなり酷い状態になっておりますので
早めに身体を整えて根本的に改善していく事をお勧めいたします。
借金でも小額のうちに早めに返済していると楽ですが、金額が膨れ上がると
返済も大変になってくるような事です。