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守・破・離
| 勉強会
先日、初めての勉強会を開催しました。今回はいつものメンバー
以外の方も参加されましたので、どのようになるのか分かりませんでし
たが皆さんとても勉強熱心で、和やかな雰囲気の中にも真剣に取り組んでおられ、少人数ならではの非常に密度の濃い勉強会になったのではな
いかと思います。いつまで続けるか分かりませんが、とりあえず1年間は頑張って
いこうと思っておりますのでよろしくお願いします。そこで、学びには「守・破・離」の法則があるのをご存知でしょうか?
武道でも華道でもすべてにおいて学びの基本というのは「守・破・離」
の法則というものがあるのですが守って、破いて、離れるということで
す。まず、最初は先生の教えを忠実に「守り」物事の基礎を身につけます。
そしてそれが出来たら次は基礎を「破り」つつ自分なりの色をつけアレ
ンジする。アレンジができたら次は先生から「離れて」完全にオリジナ
ル化するという事です。ですからまず基礎が出来ていないのに、いきなり自分のやり易いオリジ
ナルの方法で楽にやっていたのでは、ある程度の事は出来ても、壁にぶ
つかった時に修正が出来なくなるし、伸びなくなると思います。もし基礎がしっかりしていれば、間違った方向に行っても間違いに気づ
いた時に、基礎に帰る事ができますが、基礎が無いとどんどん我流にな
り、全く違ったものになってくると思います。僕は学生の時にスキーをしていたのですが、広瀬香美の「ロマンスの神
様」が流れている中、(ココはユーミンの「BRIZZARD」でも結構です)
リフトに乗ってゲレンデを上がっている時に暇なので下で滑っている人
をよく見ていました。とにかくあの頃のゲレンデは広瀬香美やユーミンの曲が吐き気がするほ
どよく流れていました。やはり上手い人が上から滑ってくると、「あの人うまいなぁ~、アレ位
滑りたいなぁ」と後ろを振り返ってまで見とれていたのですが、あまり
上手でない人が滑っていると横目で「アレはいややなぁ~カッコ悪いな
ぁ~」とよくクラブのメンバー達と話していました。また、カワイイ女の子が滑っている時もよく振り返って
「あの子カワイイなぁ」とかよく話していたものです。
しかもかなり振り返って見えなくなるまで見ていました。いえ、見守っ
ていました。その時は上手い下手は全く関係なしです。むしろ下手なくらいの方が
可愛いく思えたりしましたね。やはりゲレンデで見るスキーウェアの女の子って凄く可愛いですよね。
というか見えますよね。かといって時々街中で、中年の方が昔の息子の
スキーウェアらしき物を着て歩いている姿を見かけますがアレはまた違
う話です。そこには「ロマンスの神様」は降りてきません(笑)話を戻します。スキーもやはり基本があり、膝を使い腰が上下に移動し
足に荷重すると、どこでもターンが出来、両足を揃えながら自然にター
ンができるようになっていくのですが、基本が出来ていないと、脚を開いたまま膝を使わずに直立したままロボットの様に硬直させた体で無理
矢理方向を変え大きくターンを描いてしか滑れなくなるのです。しかし、脚がひらいたままでも滑って下りていく事ができるわけですか
ら、それで納得してしまうと、いつまでたっても上達しないという事です。整体でも同じで、少々基本が出来ていなくても効果はあると思います。
しかし、基本の姿勢であったり細かいところを追求していくと気の密度
といいますか、気の通り方や相手の体の変化の仕方が髄分変わってきま
す。それで1年、3年、5年と年数が経った時には基礎がしっかりしている
方と漠然と練習している方では、かなりの差が出てきますので、そうい
う気持ちで勉強されていくと良いかと思います。前回の勉強会でも皆さん、自分の事だけではなく相手の方にも親切、丁
寧にアドバイスしておられたので、見ていてもとても気持ちが良かった
ですし自分だけでなくみんなでレベルが上がっていけば嬉しく思います僕も勉強会を開く事によって、基礎を再確認出来ますのでとても勉強に
なりますし皆さんも、もう一度基本に戻って練習してみてはいかがでし
ょうか。